両親への挨拶~ヒナコの親~
「式はいつ挙げようか?」
お互いの両親に挨拶に行く前に打ち合わせをすることになったのですが、
プロポーズが済んだだけで、それ以外は何も決めていなかった。
むしろ、式を挙げるかどうかすら、決めていなかった。
これが初めての話し合い。
「んー、逆にいつがいいの?」
そう、私はもう少しのんびりしてもいいとすら思っているので、先にカレに訪ねた。
「いい季節に挙げたいから、春か秋かなぁ・・・。」
「じゃあ、2009年の秋か、2010年の春。」
「2010年は遅いよ!じゃあ2009年の秋。」
と、いう感じで30秒で決定。
お互いの両親に各自報告を済ませ、まずは私の両親に会うことになった。
しかも、カレと買い物に出かけたら突然母から電話があり、
「年明けでいいかなーと思ったけど、やっぱり今日、来てよ。」
さすがB型の母。
結局カレはやや伸びた髪にデニムで手土産ナシという状態で我が家へやってきた。
緊張ながら自己紹介をしたカレに
「ま、とりあえずお寿司食べに行こうよ。」
運転手は・・・お酒の飲めないカレ。
そう、我が家は全員酒飲み一家。
ビール、ビール、ビール・・・緑茶。
「かんぱーい!」
4人がグラスと湯飲みを合わせた瞬間・・・
「ありがとうございまーす!!」
そう言って仕事の後の駆けつけ一杯の如く、ビールを一気に煽る母。
「何でもいいけど、返品だけは困るよ。」
何度も口にする父。
「よかったねぇ~、お姉ちゃんにお婿さん見つかって!」
母と一緒に抱き合ってはしゃぐ近所の寿司屋の女将。
親に挨拶といえば、定番の・・・
「お嬢さんを僕にください」
ですよね?
内心ちょっとワクワクしていた私のささやかな夢は
・・・儚く散った。
「ヒナちゃん、どんだけ両親に心配かけてたの!?
寿司屋の女将にまで心配かけて(笑)」
その日を境にちょっと上から目線のカレ。
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