揺れる思い~最後の恋愛~
近所の焼き鳥屋でガールズトークをしました。
2つ年上の新婚さんの恭子さんと、同じく2つ年上のキャリアウーマンの朝子さんと、大親友のヨシコ。
みんなにひろくんのことを話した。
「ひろくんのこと、ずっと好きだったもんね。
でもせっかく振り向いてくれたのに、リセットどころか後退だね。」
「過去好きだった気持ちを伝えるだけって、やっぱりナシなんでしょうか?」
「それって、好きだったけど別の人と付き合っていますって言うわけでしょ?
それなら言われてもどうしたらいいか困るんじゃない?
コウちゃんと別れて付き合う覚悟はあるなら別だけど。」
「コウちゃんと別れることは・・・できない。
でも、ずっと好きだった人だけにちょっと未練が残るんです。
でも、ひろくんの前ではいつも緊張して、ずっと自分らしさを出し切れていないことも、
忙しい彼と付き合ったとしても、気を使って言いたいことも言えずに寂しい思いをすることも、
結婚したら裕福な暮らしは約束されても、私との生活を一番に考えてもらうことは難しいだろうということも、
全部想像できてしまうんです。」
「わからないよ?ひろくんは変わるかもよ?」
「変わらない確率の方が高い賭けに乗れないです。」
「両方と付き合っちゃえば?・・・って言いたいところだけど、
そうしたら絶対にひろくんの方がいいと思っちゃうからなぁ。
ひろくんの最大の弱点である寂しさは、コウちゃんで補っちゃうからさ。」
「二股は絶対できないですけど、確かにそうでしょうね。」
「結婚するなら、コウちゃんのほうがいいよ。
やっぱり二人で一生暮らしていくわけだからさ。
家事手伝ってくれたり、とにかく優しくて協力的な人がいいよ。」
「結婚に向いているからって理由ならいいけど、
かわいそうだからとかでコウちゃんを選んじゃダメだよ。
こうなったら、トコトン自分が幸せになるためだけに考えないと後悔すると思うよ?」
私がまだ20代半ばなら、ひろくんを選んだと思う。
でも・・・
今の私は「最高の恋愛相手」ではなく、「最後の恋愛相手」を求めている。
とにかく、この先後悔しないためにも、自分でちゃんと納得のいく形でこの問題を片付けたい。
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